当社の商品の海苔は、佐賀県有明海産の原料を使用しています。当社は、佐賀県に福徳海苔を設立し、今日まで継続することができたのは、ひとえに佐賀産有明海産の海苔をこの佐賀県諸富町で製造加工してきたおかげです。設立当初とは異なり、幸いにして現在、佐賀・有明海産のりは品質、生産量ともに日本一の海苔産地となりました。昭和33年以来の産地海苔メーカーとしての歩みは、当社の貴重な財産になっています。
先代が、佐賀県有明海にかけた夢とロマンに思いをはせると実に感慨深く、今後も佐賀・有明海産海苔にこだわった商品づくりに徹してまいります。
佐賀県有明海で養殖される海苔が、日本一なのは恵まれた栄養豊かな漁場にあります。
筑後川、嘉瀬川、六角川、塩田川といった大きな川から豊富な栄養分が注がれ、それら河川の水と有明海の海水が適度に交わった塩分の海水が、柔らかく美味しいのりを育みます。
また、有明海の漁場の最大の特徴は6メートルに及ぶ干満の差です。この干満差を活かしたのが、広大な有明海の遠浅漁場に立てられた支柱に海苔網を張って生産する昔ながらの支柱方式漁法に適しています。
まさに、岩礁に自生した海苔を養殖技術で再現した漁法であり、満潮時に海水に浸かった海苔網が、干潮時に海面から出て自然の恵みいっぱいの太陽を浴びることで味のあるうま味のある海苔が育つのです。
一般的な浮流漁場とは異なり、多少赤芽色をしていますが、焼くとエメラルドグリーン色になるのが佐賀・有明海産らしい海苔です。
さらに、佐賀県有明海漁協と各生産者が、この恵まれた環境に甘んじることなく、少しでも美味しい海苔を生産しようという誇りと高い意識をもって集団管理体制等に積極的に取組んでおり、まさに佐賀産のりは自然と人間が調和することで生み出された最高傑作といえます。
そういったさまざまな好条件に恵まれていること、それが佐賀・有明海産のりが14年連続日本一を可能にしている要因なのです。
支柱方式養殖法 | 浮き(ベタ)流し方式養殖法 |
創業当初より60年にわたって守り受け継いできた当社特製「だし」を使用した味付のりです。熟練した職人が、厳選した原材料をじっくり3、4時間焚き込んで仕上げています。
佐賀・有明海産のりに当社の特製だしが、絶妙な味の調和を醸し出し、永年お客様からご愛顧いただいています。
(C)福徳海苔株式会社.